昼行灯

怪談雪女郎の昼行灯のレビュー・感想・評価

怪談雪女郎(1968年製作の映画)
3.5
怪談と言うよりも異種婚姻のメロドラマ
雪が特撮で移動したりするのがすごい

ヒロインの顔が平ペったくて能面みたいなのが雪女に合ってる。鼻が高くて、横からのショットが映えてた。目があくほど見られてるようなカラコン時(山口小夜子が痛がってたのと同じやつ)とは対照的に黒目の時は流し目が色っぽい。雪女と同じくらい巫女の婆さんも怖い
そのまなざしが仏の慈悲のまなざしと重なるというのだから、やはり本作は怪談物であって怪談物では無いのだろうなって言う。仏も雪女も人外という意味では一緒だし、畏怖の対象を神として作られる神社もあるようだからありえる話ではある。
雪女の正体はなんなのか?と考えると、それは雪の猛威を対象化したものだと思うけど、女はやっぱり他者に重ねられるのかと思わなくもない。雪女を見たことは秘密にしろっていうのはよく分からないけど、、ラストの別れのシーンは、家の前に門があり、それをくぐるという流れになっていたけど、それはやはり門が人間とそれ以外の境界線として表彰されていたのだと思う。転んでもお母さんを追いかける子供がなんとも哀れ。父も追いかけろよ🥹
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