1989年のヤニック・ベロン監督作品。彼女の長編デビュー作『誰か、どこかで(1972)』は変わりゆくパリの街並みの中に自伝的要素(夫の死)を交えて描いた、人々の孤独をテーマにした作品であった。この作…
>>続きを読む女子刑務所から出所したマリー。服役中に観た演劇に心に動かされた彼女は、劇団を身を寄せる。
麻薬中毒に苦しみ、自分と戦いながら少しずつ立ち直っていく主人公をエマニュエル・ベアールが演ずる。淡々とした…
ヤク中かつキレやすいナイーブなベアールの感情の揺らぎを丁寧に演出しているのでこちらも切なくなってしまう。厳しそうにみえて包容力溢れるロベールオッセンも良い。が、途中から、アレ?オッセンの声が原田芳雄…
>>続きを読む