Funatesu

スター・ウォーズ/クローン・ウォーズのFunatesuのレビュー・感想・評価

3.0
マンダロリアン絡みで必要な知識だったので全話一気見しました。長かったw

今作はもっとスターウォーズファンに観て貰いたい作品です。

だってずーっとスターウォーズやってるわけですから、大歓迎ですよね、ファンは。

ただ、本筋とは関係ない閑話休題的な話も多数あり、

全体が長いので敬遠してしまうのはもったいない。誰か必要な話をピックアップしてリスト化してくれないかなw

(閑話休題的な話も面白いです。時間ある方は是非)

クローン戦争を深掘りしていますので、これ観てからEP3観ると新たな見方を得るでしょう。

つまりは民主主義の崩壊を描いていて

個々や集団の権利を、法の元で平等にしている民主主義は、皇帝の様に悪意を持って権利や法を利用する輩にとても弱い事を示しています。

端的言えば、敵は捕虜を取り、処刑し、脅しをやる訳ですから味方は疲弊していきますが

こちらは敵を捕虜にしても、法の元の裁きを受けさせて投獄するしか術がない訳ですし

他の星を守ったり味方にしたりする場合も、交渉により了解を得た上でやらないといけない。

ジェダイが一つ行動を起こすにも、上のジェダイ評議会にお伺いをたてないといけない

そのジェダイ評議会は皇帝(最高議長と同一人物)の顔色を伺っている。

これでは勝てる訳がありません。

敵はラフプレー反則ありで、こちらはフェアプレー遵守って訳ですから。

次第に民衆は、共和国の脅威を除けないジェダイ(平和維持軍)に反感を抱き、より強い権限と武力を持とうとする方向に傾いていきます。

映画では、悪に正義のジェダイがやられる!って話に見えますが、

ジェダイにも非があるというか、時流についていけなかった、見通しが甘かったジェダイが描かれているのと同時に

そんなジェダイへの反感と、それにより失ってしまった大事な弟子と

映画では愛する妻を失ってしまうという強迫観念とで

ダークサイドに堕ちてしまうアナキンの心情を丁寧に描いて補完する為の作品であります。
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