かずぽん

マン・ハントのかずぽんのレビュー・感想・評価

マン・ハント(1941年製作の映画)
5.0
面白い。ハンターが一転、追われる獲物に。

特に良かったのはジョーン・ベネット演じる町娘ジェリー。アランとの別れの場面には心掴まれた。夜回り警察を前に取った、彼を逃すための咄嗟の行動は、それまでの粗野で子どもっぽくて意固地な振る舞いからは想像もできない機転で、危機を前に「本能」が表れたと言えそう。アランの投げキッスにもグッと来た。

彼女が死んだというのは単なるその場のでっち上げだと思っていたけど、どうやら本当らしく、パラシュートでドイツへ飛び降りるアランの決意を裏書きしている。

音楽の使われ方も、露骨ではあるけど効果的だった。
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