Monsieurおむすび

マン・ハントのMonsieurおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

マン・ハント(1941年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

開戦前夜のドイツとイギリス。
イギリス人ハンターのソーンダイクは獲物を完璧に仕留められる状況までを構築する「スポーツ狩猟」を楽しんでいた。
しかし、こともあろうに、その照準をヒトラーに合わせていたところをゲシュタポに発見、捕縛され厳しい拷問を受ける。

スポーツ狩猟の精神を説明しようも納得しないナチス高官は、同件はイギリス政府からのヒトラー暗殺指令によるものだという調書への署名を強要する。これによってイギリス侵攻の大義名分を得ようという考えだった。。。

アメリカへ亡命したフリッツ・ラングのナチス映画第1作目。

当初、スポーツとして銃を握り、狩りに赴いていたソーンダイクが、ナチズムに触れる事により、その精神を純粋な闘争本能へと昇華させてい臨むラストは、反ナチプロパガンダとしてアメリカ国民を高揚させるに充分なのだろう。
中盤で役割やキャラクターが噛み合わないヒロインが出てきてしまい蛇足に感じたが、影を用いた演出や硬質なストーリーテリングはラングのエッセンスを感じた。
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