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女体のmingoのレビュー・感想・評価

女体(1964年製作の映画)
3.9
増村の「じょたい」も傑作だがこちらも素晴らしい。団礼子のフルヌードはじめてみたが髪を切られ吊るされているにもかかわらず涙を伝う「女体」は確かに「怖い」くらい綺麗。牛を40円で買うが40円で身体を売る女たち。「食べるために生きているのか、生きるために食べるのか分からない」と人間の不条理と尊厳が問われる。
番匠「のれんと花嫁」では小金治と隠れて逢い瀬を重ねる千之だが本作では汚れ役に徹している。徐々に死へ向かうのではなくスピードアップで死にゆく南原宏治を必至に止めるラストシーケンスの、ゲボ吐き→左手首ぶっ刺し→心臓一付きを窓から捉えた一連のショット凄まじい。助監督に西村潔。

64年にヌード早い!と調べたら同じ年に数ヶ月早い清順「肉体の門」が最初に邦画に出てきたヌードらしい…
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