ガブXスカイウォーカー

超電子バイオマンのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

超電子バイオマン(1984年製作の映画)
3.8
TV特撮ドラマ『超電子バイオマン』の劇場版。
本作は劇場版と言うことでアクションと特撮の充実度が高い。TV版の戦闘はバイオマン対レギュラー怪人1体、幹部1人、戦闘員たちが基本だが、本作はバイオマン対レギュラー怪人5体、幹部3人、ファラキャット、キャット1、2、3、戦闘員たちと総力戦だ。またカメラワークを駆使して離れて戦う各バイオマンをワンカットで写したりするなど、縦横無尽のアクション映像を見せてくれる。
さらに前年以上に変身前の役者たちのアクションもたっぷり。みんな、至近距離の爆発、高所からの飛び降り&宙吊りは当たり前。とくにイエローフォーの田中澄子はキャット1、2、3の野本奈穂子、菊地香理、志村忍相手にJAC女優同士ならではのハードアクションを見せてくれる。
やはり生身のアクションはいい!
でも「なぜさっさと変身しないのか?」という声もあるだろう。ここは何かしら一時的に変身できない理由をつけても良かったんじゃないかな?
特撮も二人で入る巨大な着ぐるみのカニカンスを出すなど低予算ながらも意欲的だ(例によってバイオロボはTV版からの流用カットが多いのはご愛敬)。本作は上映時間42分と劇場版『電子戦隊デンジマン』以来となる40分超の中編作品でもあり、スーパー戦隊ファンなら押さえておきたい一本だ。