カタパルトスープレックス

人生の意味のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

人生の意味(2005年製作の映画)
3.5
アニメーションの鬼才ドン・ハーツフェルトの特徴がかなり出てきた作品です。DVD『メランコリックな宇宙/ドン・ハーツフェルト作品集』に収録されています。

数万の絵を四年間かけて描いてアニメーション作品に仕上げました。

海外ではスタンリー・キューブリック作品『2001年宇宙の旅』に例えるレビューが多いです。つまり、人類の初めから終わりから、現在、さらに人間の形からさらに進化した遠い未来までを描いています。キース・ヘリングのポップアートをさらにグロテスクにした感じです。

この作品あたりから多重露出、ピンホールやフィルム写真などを使ったアニメーションが組み合わされています。チェコのストップ・モーション・アニメーションはキレイに実写とアニメーションが融合されていますが、ドン・ハーツフェルトは乱暴に押し込んでいます。その暴力的な編集がある種の美しさを生むのだから不思議です。