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トータル・フィアーズのるんPANのレビュー・感想・評価

トータル・フィアーズ(2002年製作の映画)
3.0
トム・クランシー原作のジャック・ライアンシリーズの映画化作品(原作とは大筋以外の内容が変わってる点は留意)。

子供の頃に大好きだった。この手の作品って大惨事が起こる起こる詐欺をして結局無事ってパターンで終わるのが定番だけど、本作はボルティモアで核爆発が起きてアメリカとロシアが全面核戦争に〜とトム・クランシー色をしっかり出してて好き。科学的考察無視してるところも多いけど笑

この作品は本編よりも、原作者トム・クランシーとフィル・アルデン・ロビンソン監督による音声解説が一番の見どころ(?)

現実世界の話から映画の裏側まで、2人が明け透けにざっくばらんと語っててすごく面白いしタメになる。海兵隊のシーンは実際の海兵隊予備軍を使っていたり、カナダでの撮影だからカナダ政府から武器の持ち込みを拒否られたから〜とか空母の空撮は実際の映像だとか、国防省職員からのクレームにこう答え返した〜とか裏話がとにかく面白い。日本の音声解説だと全面肯定の内容にしかならないけど、これは監督も原作者もそうでは無いからこそ余計に面白い。

ジャック・ライアンはこの時点でCIAの分析官ながら(原作ではCIA副長官)、次作「日米開戦」では大統領補佐官から副大統領、次々作「合衆国崩壊」では大統領にまで昇り詰めるからアメリカンドリームすぎるよな笑

映像化が難しい内容だけど、「日米開戦」と「合衆国崩壊」も是非とも映像化してほしかった。


P.S.やっぱ"トム・クランシーは"凄いなって話
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