コーカサス

2番目のキスのコーカサスのレビュー・感想・評価

2番目のキス(2005年製作の映画)
4.1
2020年5月現在。
未だプロ野球もMLBも開幕せず…。
野球がない日々とは何と寂しいものか。
あまりの寂しさを埋めるべく野球映画の名作を。

ボストン・レッドソックスをこよなく愛するベン(ファロン)は、リンジー(バリモア)と恋仲になるが、7才から野球中心の生活を送ってきたベンにとって、野球と恋人のどちらかを選択することは、そう簡単な問題ではなかった。

メジャー最古の球場フェンウェイ・パークの開幕戦、スティーブン・キングの始球式、アメリカ国歌、ボールがグラブに収まる音やバットに当たる乾いた音…そして、待ちに待った野球を愛する観客たち…なんて素敵だろう。

ベーブ・ルースを放出して以来86年間ワールドチャンピオンから見放されたレッドソックスが撮影中に優勝を決めたことで、脚本を急遽変更し、実際の試合映像や優勝パレードの模様をエンディングに使用している点でも、歴史的瞬間を見事記録した貴重な作品でもある。
※余談だが、ベンを演じたファロンはレッドソックスとは永遠のライバルであるヤンキースの大ファンというからよくオファーを受けたものだ。

“野球というスポーツは人生そのものだ”
筆者が最も憧れ、敬愛するミスタージャイアンツ長嶋茂雄の格言同様、私の人生も我が巨人軍を含むプロ野球そのもの。

野球に限らず、筆者のような所謂 “オタク” と呼ばれる者には、 ベンの “人生最大の選択(危機?)” がよく分かる。
趣味を持つことは素晴らしいが、ベンや筆者のように取り返しがつかなくなる前に両立とバランスを忘れずに。

ともあれ“バンビーノの呪い”は解いた。
次は“コロナの呪い”を解く番だ。

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