友だちのうちはどこ?の作品情報・感想・評価・動画配信

『友だちのうちはどこ?』に投稿された感想・評価

僕ら日本人にはわからないジレンマがこの国の文化にはある。

ただ純粋な彼らの瞳、行動にグッとくるものがある。
表現の規制が厳しい国の映画監督は、当局の目をすり抜けるべく、あえて単純なプロットに多くの暗喩を含める。このイラン映画もそういう作品だ。

ベン・アフレック『アルゴ』で描かれたイラン革命の直後。「革命」といってもそれは宗教革命で、古いイスラムの教えに回帰する=文化的には後退の側面が強い。ノートに書くことに固執する教師は「形式主義」、父権を振りかざす祖父は「家長制」の暗喩。

この「革命」が近代化=電化や家電製品の普及の遅れも招く。お陰で薄暗い中で大人たちは家事労働に縛られ、子供の声に耳を傾ける余裕がない。不幸の連鎖だ。

最後に登場する父親。
どんな厳しい男かと思えば、一言も台詞はなく、おそらく他国の情報を得ようとラジオにかじりつく。彼の思いと子供たちの瑞々しさが一筋の希望。女の子の姿がないのが寂しい。
シンプルなストーリーなのにここまで気持ちが動くのか

子どもの視点で世界を見ることができた 日常が別の角度からみられることで相対化される
映画にする意味がある

男の子が何か考えるときの間をみせてることが こちらの気持ちを動かす要因になってる

日常の詩学
名作住宅を見せられてるみたいだった
こういう作品を建築でもつくりたい
きち

きちの感想・評価

4.5
かわ〜❤️❤️❤️❤️❤️
かわよい❤️❤️❤️❤️❤️
癒し❤️❤️❤️❤️

でも、周りの大人たちが子どもが居ないかのような振る舞いしてるシーンとか
苦しい〜

なんか、かわいい!と子どもを取り巻く環境がしっかり描かれていて、
すごいな〜

友達の家探してるだけなのに…


そのままホームワーク見ちゃった
宿題。
これはわりと、重いテーマなのかもしれないね!
ハレ

ハレの感想・評価

4.5
こんな映画大好き!
それにしても、大人たちは子供の話を聞かないし、まあ小言の多いこと!!
色々含蓄はあるだろうけど ラスト、ノートに挟まれた押し花を見て嬉しくなり、あとは何も言うことなし!です。
roppu

roppuの感想・評価

4.5
学校から間違えて持って帰ってしまった友達のノートブックを、隣の街まで歩いて届ける少年の話。

少年の存在を少年だとしてしか見ない大人世界の理不尽さ、幼い子ども目線だからより大きく見える道端の世界、家や街の境界線を純真無垢な親切心だけで横断していくあの歩幅、それは小津映画に見られるあの兄弟たちのような大人への反抗と重なる。

イントロで見せつけられる学校での絶対教育では、次やれば退学処分だぞと脅され泣く少年がおり、それを周りで見つめる少年は、家の外世界で見る社会のディシプリンに自分の行動原理を認める。これだけが、この映画を動かす唯一の質なのだから凄い。実は僕たちの生活の運動にもこれっぽっちも理屈の通らないルールと事務作業だけの動機が働き、僕たちはやってるフリだけして生きている。

"自発的"に決断する人間の意思は、年老いた概念と観念で生きてきたジジイの選択よりもはや力強い。それは大人の価値判断では理解されない、宇宙が爆発するほどの重大性が必ずある。
この少年はモハンマド・レザー・ネマツァデを見つけ、ノートブックを返すまで諦めない。でなければ、友達が先生に怒鳴られるから。でなければ、また泣いてしまうから。でなければ、退学処分を食らってしまうから。それだけである。一切のコメンタリーや深読みはこの映画を殺しかねない。

『走れメロス』が、他人の優しさ、暴虐な権力、自然の不条理と僅かに持ち合わせた知性によって悩まされ、かつ成長していく話だとすれば、これは「生そのものが生なのだ」というようなそんな話である。

この少年もまた、人々を置き去るが、出会う人々は悪い人ばかりでもないのであった。
ドア修理にしろ窓の取替にしろ、本来資本によって動かされ人々がするものでなく、よって国国家が言うからやる労働ではない。人々が定住し、共に暮らし、その過程で産まれた創造物と一緒に人間の身体が共鳴する。それらを奪っていく鉄のドアとは、それらを取り替えていく権力とは。ゆっくり歩くおじいさんの歩幅と知がそれを語っている。
ちぃ

ちぃの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

病気で歩けないばあちゃん、来てもらったのにほったらかしで笑った。
キツめの大人ばっかりの中、鍛冶屋のじいちゃんは暖かくて人情があって良かった。
人違いの家に案内してもらったあと、じいちゃんの前ではノート隠してたのすごい気持ちわかる。
洋画や邦画とかと違って何が起こるか全くわからなくて面白かった。
聞いてきた夫にあらすじを説明したけれど、それだとこの映画の良さは何も伝わらなかった笑
あべ

あべの感想・評価

-
いろんな大人に振り回される坊やのあの眼を見ると胸がギュっとするね。
大人にとっては取るに足らないことでも、子どもにとってはとても重要なこと。
いや、ノートを持って帰ったなんて本来は取るに足らないことなのに、大人に課されたルールのせいで、子どもにとって重要なことにならざるをえなくなったのだ。
でも友だちを救う方法は一つじゃないと気づいた坊や偉い。

ドアはステータス
あにゃ

あにゃの感想・評価

4.0
すごい映画と監督に出逢ってしまった。
オチへ持っていき方でかなり心拍数上がったが、ラストの演出が素敵だった。
大人の中にも肩書きが大人なだけで、力でどうにかしてやろうって人割と多いよね。
misaki

misakiの感想・評価

2.8
友達のノートを届けに行くという簡単なあらすじなのに、ドキュメンタリーとも取れるようなリアリティがあった感慨深い作品。
子どもが理不尽で可哀想。高圧的な先生、話を聞いてくれない母親、理不尽な躾をする祖父など、子供の言い分に耳を傾けてくれない大人ばかり。途中から「この子はいったい何の為に走っているんだろう。この子の礼儀や善意を認めてほしいだけなのに…」という気持ちになった。
でも、後半の母親が台風のなか洗濯物を取り込む場面で、大人の苦労を理解したような主人公の目線で、理不尽さを受け入れる必要もあるのかなと思った。理不尽な親も、理不尽なその親から教育を受けてきて連鎖してるし、イランの生活水準的にも。
イランの郊外の街並みは良かった。生活水準の低さにヒヤヒヤするけど、現代の日本にはない時間の流れが伝わってきた。夜中の陰影の深さはバロック絵画のようだった。
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