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友だちのうちはどこ?のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

イラン映画は「運動靴と赤い金魚」以来2作目の鑑賞🇮🇷
こちらも主人公は小学生。
どちらの作品でもそうなのだが、子供は帰宅すると宿題をし、親を手伝う。
大人の言うことには従順で真面目。
そして、ここでも学校の持ち物に関する大事件が!
自分のせいで、友達が退学させられる⁉️

丘のジグザグの道を何度も往復し、壁に挟まれた狭い石段を通り、迷路のように入り組んで建てられた家々を探して回る少年。
応援せずにはいられない。

ロバを上手に乗りこなすおじさん、人を乗せていない牛とすれ違う狭い路地等、ノスタルジーを感じるシーンが多い。

最初は子供が「手伝っている」ように見えていたが、家庭内の労働は義務のようなものなのだろう。外での労働で家族を養っている父親は家でゆっくりできる(ワンシーンのみの登場なので、普段は子供の面倒くらいみているかも?)が、母親は常に忙しく、子供ものんびりしていられない。

躾のために必要でもない用を言いつけたり、殴ったりして従わせるという祖父の話には閉口💢
「子供時代に散々こき使われたのだから、子供に命令するのは大人の特権」という構図なのだろうか。あの少年も将来そうなってしまうのかな...

見ていてとにかく言いたかったこと。「子供の言うことに耳を傾けてあげて❗」

大人たちを批判したいけど、自分が子供の時も同じようなことが無かったわけではないし、自分の子育てを振り返ってみると決めつけて話をしてしまうようなこともあった気がするので、今更ながら反省。😞

床にノートを置いて背中を丸めて勉強する姿。靴を脱いで見える靴下の穴。
慎ましい生活の中での逞しさ、ひたむきさにも心惹かれるものがあった。

ラストは安堵の気持ちでいっぱいに。

これは「ジグザグ道三部作」と言われるものの一作目らしいので、他も見てみたい🎥
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