自宅で勝手にアッバス・キアロスタミ3本立て企画の二本目。
やばい、途中までほぼダーレン・アロノフスキーの『マザー!』レベルの不条理・理不尽ストーリーだったので、結構青ざめてた。
けど、全く馴染みのない土地の、居住空間とか植生とかそういう風景の美しさで、どうにか気を紛らし、楽しんでみていた。
子どもの報われなさをフィーチャーする時に、毒親とか虐待とかそういう派手でキャッチーさがあるものばかり、特に邦画は撮られている気がする。
けど、こういう社会空間や共同生活の中で生まれる「子どもは子どもらしくしてなさい」「お母さんの言うこと聞けないの？」「そんなこと言われても知らないもんは知らないよ」みたいな、
事件性もなく、精神的暴力性もふくまれていないけど、どこかに浮かんでるような可哀想さ・相手にされなさを、綺麗に映像に収められる手腕にすごいなあと思っちゃった。
結構、はじめてのおつかい見るの好きじゃないんだけど、その理由がわかった。
子どもが日頃「まだ〇〇ちゃんには早いからダメ！」とか「子どもだけで来ても無理だよ。」とか、普段なら言われるであろう立場としての大人の振る舞いが
テレビ番組という加工によって、『今日はどうしたの〜？☺️』『頑張ってえらいね‼️』みたいな、
現実では発生しえないような寄り添い方に演出され直されてるから、だなって気づいた。
もちろん番組内の、子どもが必死に頑張っている姿とかは美しいいんだけどね。
最初にノート返さなくても〜……！と思った私は大人だからか？それとも捻くれた子供だったからか？
わからないけど、胸糞映画見過ぎてるので、筆跡が……とか言われたら死んでしまうと思いながら見守りました。
