大映で三度映画化された谷崎作の一番新しいもので、現代(1967年)に翻案された増村映画になっている。
安田道代のナオミをひたすら楽しめるかどうか。
後の「盲獣」に至る導線の様な作品で、閉塞感と息苦し…
奔放な若い娘に翻弄される滑稽さ。
偏執的な愛、屈折した関係。
自作のヌード写真集、お馬さん、学生の田村正和、安田道代を枕に男3人が川の字…興趣が尽きない。
女性の両親の薄情さに驚いたが。
関…
谷崎潤一郎原作。
中年男が若い娘の虜になって身を滅ぼしていくというお話は、スタンリー・キューブリック監督の『ロリータ』(1962)をはじめたくさんあるが、本作はその中年男を小沢昭一が怪演しているとこ…
「俺、この世で母ちゃんが一番好きだったんだ!ナオミはその代わりさ。
母ちゃんに負けない、立派な女に育て上げたいんだ!」
という小沢昭一のマザコン台詞、嫌悪感で憤死する人が出そう。
安田道代に馬乗り…