萬屋錦之介が演じる坂本龍馬を描いた歴史ドラマ。
原作は司馬遼太郎で、三船敏郎、仲代達矢が共演、吉永小百合がヒロインを演じる。
身分制度が厳しい土佐藩で町民・下級武士切り捨て事件がおきる。
この悲劇をきっかけに、坂本龍馬は土佐藩を脱藩して江戸に行くことを決心する。
江戸で海軍奉行の勝海舟と出会って開眼し、海外にも目を向けるようになる。
長崎で亀山社中（会社）を立ち上げながらも、薩長同盟を結ばせ、土佐藩を介して大政奉還を成就することに成功するのだが……
萬屋錦之介版の坂本龍馬の半生を描いた作品です。
萬屋錦之介の鋭い眼光が特徴的です。
脱藩により故郷が無くなった竜馬が故に大業を成し遂げた過程が描かれています。
饅頭屋長次郎の死など階級差別が強い土佐藩出身ならではの竜馬が作成した新政府政策綱領も興味深い。
町娘役の吉永小百合がとても可愛らしいく、逆にお歯黒の吉永小百合は不気味でした。
仲代達矢が演じる中岡慎太郎と竜馬の絆も良かったです。
豪華キャストによる共演を楽しめます。
ラストでは、暗闇の部屋に窓から明るい光がさす一方で、その隣部屋では上を仰ぎながらも真っ暗な部屋で息絶える竜馬のシーンが心に刺さります。
「ええじゃないか！」
2022.5 BS日テレで鑑賞（特選時代劇）
