古墳を発掘中に蘇った妖怪と戦う話。
その妖怪とは、古事記にも出てくるというヒルコという怪物だというのだが、Wikiによると、ヒルコはイザナキとイザナミとの間に生まれた最初の神ということだ。
ただ、子作りのきっかけが、女神であるイザナミから先に男神のイザナキに声をかけて誘った事から、不具の子に生まれてしまい、海に流され捨てられてしまうという、今なら大火事になりそうな内容。
どんな姿だったかは定かではないが、水蛭子とあることから水蛭(ヒル)のように手足が異形だったのではないか、ともいわれている。
日本書紀では「蛭児」と表記され、のちに「蛭子」といわれるようになる。
ここでみなさんは、あれっ?となるのだはないだろうか。
そう、「蛭子」は「えびす」になったのだ。(あの方ではありません)
あの、七福神のえびすさんである。「恵比寿・戎」を祭る神社は多く、関西では「えべっさん」と呼ばれ、親しまれている。
ふくよかな体に恵比須顔の商売繁盛の神様。
だが、この作品に出てくるヒルコは妖怪なのでかなり気持ちの悪い造形をしている。
いわゆるヘッド スパイダーだが、これは明らかに「遊星からの物体X」に影響されたものと思われる。
古臭いが、今観てもわくわくする、ちょっと怖くて楽しい作品だった。