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続・忍びの者のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

続・忍びの者(1963年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

陸軍中野学校のスパイたちが戦国自衛隊のように過去へとタイムスリップした顛末をえがく歴史改変sf。だとすると本作はとくにおもむきぶかい。そういう意味ではやはりシリーズ第二作にはミラクル魔がひそんでいるといわざるをえない。もはや未来へとかえれなくなったとさとった主人公が妻子をもち名もすてつつましく歴史の無明にいきのびる姿。二重におもむきぶかく仙人的である。その。子が。妻が。ころされるのだ。そして次作第三作ではなぜタイムスリップさせられたかの陰謀史観ならぬ巨大裏唯物史観があきらかになる。やはり続編映画には魔物がやどりシリーズ中に屹立している。とにかくこのシリーズとくに山本薩夫監督分まったくもって今の世界情勢をかんじさせてくれる見事な戦時pfポリティカルフィクション群像劇でもある。戦国自衛隊が信長の正体なら戦国陸軍中野学校とのパラレルワールドでの攻防がみてみたい。すると家康はタイムトラベラーの現代人いや未来人ですべてのラスボス。
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