4回目、姉弟であっても男女であれば他人にであるし男女2人がカメラを持ち相手を捉える試みがそのまま2人の関係を再構築する試みになっていると思う。染谷将太が撮った恋人風の榮倉奈々三浦春馬は全くの虚偽であり、第三者に本当の2人の関係を切り取ることはできない。三浦春馬小西真奈美の2人は三浦春馬がカメラを構えることによって姉弟の関係を無にし新しい関係を構築しようとする。そして長回しに移行し魔法の時間が訪れる。榮倉奈々がDVDを放り出し三浦春馬が受け入れるエンディングにおいてカメラが窮屈になる。それは成仏する前の染谷将太の目線だと考えることができるし、その通りに涙を流して三浦春馬の手の甲に雫を落とす。染谷将太はもう自分が恋人風に2人を撮る必要がなくなり自分の存在責任を果たしたと言える。
「ちゃんと面と向かって思いを伝えたことある？」
