sakura

東京公園のsakuraのレビュー・感想・評価

東京公園(2011年製作の映画)
3.3
初めての青山真治さん作品。
仙台で特別上映をやっていて、それに備えて。

最初のカットが歯医者さんだったので『最高の離婚』が一瞬過ぎったけど、全体的にはたびたび『ノルウェイの森』のことを考える箇所が多かった。
三浦春馬と染谷将太と榮倉奈々の三人が、ワタナベとキズキくんと直子に重なるという設定的なところもだけど、生と死、死を過去にできないまま今を生きていてそこには愛も性も存在するかんじとかが。

東京は公園みたいだという話とか、あの夫婦の馴れ初めとか、なんかよかったな。

2011年、12年前の作品ということで、当時三浦春馬がどんな存在だったかあんまりよく覚えてないけど、わたしが15歳のときだから『ごくせん』とか『君に届け』とそんなに離れてないのでは…あと数年後には『ラストシンデレラ』では…とか思うと(調べればわかる話だけど観てる間に考えてたので)、あのキラキラ感からそう遠くない時期にこれだけ朴訥とした素朴なキャラにキャスティングしたことがすごいなと思うし、そのキャラを演じたこともすごい。
彼のキラキラしてなさそうな作品もっと観たいなと思った。『真夜中の五分前』とか、ずっと気になってる。
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