吉永小百合さんのお若い時代の作品を、恥ずかしながら初めて観ました。
メイクも何も誤魔化しの効かないあの時代に放たれる美しさが凄過ぎて、言葉を失いました。
純情明朗で、柔らかな発声。昭和の時代の良さがしみじみと感じられました。
日本を代表する女優さんですね。本当に素敵です。
戦争の作品で、内容はもちろん重いです。
青酸カリの入った牛乳など、長く苦しみ抜いて死ぬのであればいっそ早く死ぬ方がいい…という考えには胸が締め付けられました。14歳くらいの学生に背負わせては絶対いけないことです。
戦争時代に生死をかけて生きた人達の苦悩に比べたら、今の時代に生きる私達の悩みは、なんて平和ボケしているのだろうと思ってしまいました。
現代人の悩みが悪い訳ではなく、質が違うというか、自国の存続や生死が関わらない分軽いなと、事実として感じざるをえなかったです。
生きたくても生きられなかった人の悲鳴を聞いた貴重な作品。
日本の中でも沖縄は切り離されていて、中々歴史的な部分は本州まで知られていないのではないでしょうか。
日本人として観るべき作品のひとつでした。