みやび

ビースト・ストーカー/証人のみやびのレビュー・感想・評価

4.2
『レイジング・ファイア』を観てニコラス・ツェーがあまりにカッコ良かったので、他の出演作を物色。

評判の良さそうなこの作品に辿り着いたが、思わぬ形で2つ裏切られた。


1つ目は、期待していたニコラス・ツェーのアクション。これがあまりない。笑

それは残念ではあったが、そんなことはどうでも良くなるほど裏切られた2つ目、これが《とても良く出来たストーリー》だった。


あのシーンが、ラストに、あのようにつながるとは。

ラスト数分で感動し思わず泣いてしまった。。


過去の過ちからくる葛藤。
贖罪に胸を打たれる。

ニコラス・ツェー演じるトン刑事の「一緒に走ろう」という言葉が印象的。


犯人についてもよく描かれている。
自分が犯人でも、奥さんを助けるためにそうしてしまうと思う。

そして犯人の奥さんが、なぜ子供を助けたかに納得。


物語とは関係ないが娘のリンが可愛い。
私に2人の娘がいることもあり、愛おしくなる。

リンのお母さんアンを演じるチャン・チンチューの感情が爆発する演技にも心揺さぶられる。


ニコラス・ツェーは若い頃からイケメン。
けれど、歳を重ねた『レイジング・ファイア』の方がさらにイケメン(イケオジ?)かな。

泣くシーンが多いけれども、哀愁を感じる。

請け負った殺し屋の仕事を執拗に実行しながらも、葛藤が見え隠れする犯人の感情表現も良かった。


ダンテ・ラム監督によるテンポの良いストーリーの中に、細かく入った演出も非常に面白い。

アクション映画を期待してたら、まさかの感動映画で驚いた。観て良かった。
みやび

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