『レイジング・ファイア』を観てニコラス・ツェーがあまりにカッコ良かったので、他の出演作を物色。
評判の良さそうなこの作品に辿り着いたが、思わぬ形で2つ裏切られた。
1つ目は、期待していたニコラス・ツェーのアクション。これがあまりない。笑
それは残念ではあったが、そんなことはどうでも良くなるほど裏切られた2つ目、これが《とても良く出来たストーリー》だった。
あのシーンが、ラストに、あのようにつながるとは。
ラスト数分で感動し思わず泣いてしまった。。
過去の過ちからくる葛藤。
贖罪に胸を打たれる。
ニコラス・ツェー演じるトン刑事の「一緒に走ろう」という言葉が印象的。
犯人についてもよく描かれている。
自分が犯人でも、奥さんを助けるためにそうしてしまうと思う。
そして犯人の奥さんが、なぜ子供を助けたかに納得。
物語とは関係ないが娘のリンが可愛い。
私に2人の娘がいることもあり、愛おしくなる。
リンのお母さんアンを演じるチャン・チンチューの感情が爆発する演技にも心揺さぶられる。
ニコラス・ツェーは若い頃からイケメン。
けれど、歳を重ねた『レイジング・ファイア』の方がさらにイケメン(イケオジ?)かな。
泣くシーンが多いけれども、哀愁を感じる。
請け負った殺し屋の仕事を執拗に実行しながらも、葛藤が見え隠れする犯人の感情表現も良かった。
ダンテ・ラム監督によるテンポの良いストーリーの中に、細かく入った演出も非常に面白い。
アクション映画を期待してたら、まさかの感動映画で驚いた。観て良かった。