じゃあ「まぼろしの市街戦」でいいよね...。
誰がどこで何をしているのかが殆ど理解できないのはそいう仕様で、アメリカンジョークで息継ぎをしろとのことらしいですが、そのジョークが全く面白くないという微妙な作品でした。冒頭の日の出のロングショットや、360度贅沢に爆撃する夜のシーン、そしてラストの海へと漕ぎ出す長回しの空撮が見事だっただけに残念でした。
毎回飛行機へと送り返される回想の挿入に、いつもながらの上手さを感じますので、意欲的な作風を毎回追求するが故に上手くいく時といかない時の落差が凄い監督だな...と思いました。
とはいえ、刺突の瞬間など、肝心なところの演出が弱いのが、物語への理解を圧倒的に妨げているので、もう少しなんとかならなかったものかと...