旅芸人たちの絆を描いたヒューマンロードムービー。
クリント・イーストウッドが監督と主演を務め、ソンドラ・ロックがヒロインを演じる。
ビリー（クリント・イーストウッド）は、旅芸人一団の団長で、貧しいながらも家族のような団員達とともにウェスタンショーをしながら各地を巡業していた。
伝説のガラガラヘビ・ダンス、投げ縄、馬の曲乗りと早撃ちショーがメインの見世物。
ある時、勝気で傲慢なため夫に逃げられた金持ちの女性（ソンドラ・ロック）が一団に同行することになる…
訳アリの団員が集まった旅芸人の一行に、様々な災難が降りかかってくる。
時にはユーモアを交えながらも人情と絆を軸に解決していくのが心地よい。
タイトルの”ブロンコ”は”荒馬”のことで、はじめは他人に心を閉ざして人の言うことを聞かない”ブロンコ”のようなヒロインが、ビリーと旅することで徐々に心を開いていく展開は、いかにもイーストウッド作品らしい。
終盤では星条旗を縫い合わせたテントを舞台に、ショーの幕が上がり、先住民と白人、女性が横並びで同列に登場するシーンはアメリカを象徴している演出ですね。
ほっこりで爽やかなラブストーリーも絡めたエンタメ作品で心地よい。
「迎えに来るに待ってたの」
「二度と離さないよ」
ラストは子供たちへのメッセージで締めくくっていて洒落ています。
「小さな相棒諸君に ひと言 朝食は残さず食べて ママやパパの言うことを聞き ウソはつくな 寝る前にはお祈りをね では国境の南の友達にならい アディオス アミーゴ」（NHK版、テレ東版はカット）
2024.4 テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：宇津木道子 訳）
2023.10 NHK BSで鑑賞（BSプレミアム・字幕：風間綾平）
2023.1 NHK BSで鑑賞（BSプレミアム・字幕：風間綾平）
