LEO

ブロンコ・ビリーのLEOのレビュー・感想・評価

ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)
2.5
「ワイルド・ウェスト・ショー」の座長ブロンコ・ビリーが、勝気で身勝手なアントワネット・リリーと出会い、最初はお互い反目し合っていたもののいつしか惹かれ合い最後は一緒に興行で喝采を浴びる…という話。
BSで放送されていたので鑑賞。

う〜んこの映画、評論家達からの評価は高いらしいけど、素直に納得いかないなぁ…。
エンタメに振り切ってるコメディなんだと言えば聞こえがいいかも知れないが、とにかくストーリーが単に“やりたい事を全部放り込みました!”って感じで稚拙。

まずことの発端、リリーは30歳までに結婚しなければ父の遺産を継げないらしいがその理由が全く不明。
そして金持ちの家に生まれたものの何故こんなに捻くれてるのかもイマイチ不明。
継母と何故仲が悪いのかも不明。

更にはビリーが身銭を切って仲間の保釈金を渡してるのに保安官は早撃ちの決闘をやろうとするわ、一座の金がないからって列車強盗をしようとするわ(しかも何の盛り上がりもなく失敗)、リリーの夫が病院の2階へ忍び込み混むものの中途半端でやめちゃうわ、FBIとか出てくるものの何をしに来たかイマイチ分からんわ、リリーは無事遺産を相続して金持ちになったのかどうかハッキリせんわ、とにかくディテールが全部放りっぱなしなんだよね。

最後はいきなりラブコメ調でメデタシ・メデタシだし。
今の巨匠監督イーストウッドと比べるのも酷かも知れないが、どうにも芯が見当たらない作品でした。
料理の仕方によっては面白くなりそうなのに残念…。
LEO

LEO