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ブロンコ・ビリーのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)
3.3
クリント・イーストウッド主演、監督で、時代後れのウエスタン・ショーを巡業開催するブロンコ・ビリーの姿を、去りゆく西部文化への郷愁と偶然出会った女性との恋模様を絡めて描く。
原題: Bronco Billy (1980)

ブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)は、古き良き西部の世界を再現してアメリカ中南部を巡業する“ワイルド・ウエスト・ショー”の座長で、"西部一の早撃ち"と呼ばれる花形スター。
経済的には困窮しているが、孤児院や病院を訪れ慈善興業ともやったりしている。
ビリーのほか、
・司会役のドック・リンチ(スキャットマン・クロザース)
・インディアン混血のロレーン/ランニング・ウォーター(シェラ・ペシャー)
・彼女の夫でインディアン・ダンスや曲芸をこなすチーフ・ビック・イーグル(ダン・ヴァディス)
・投げ縄の名人レオナード・ジェームズ(サム・ボトムズ)
・左きき2丁拳銃のレフティ・リーボウ(ビル・マッキーニー)
・愛馬バスターなどがメンバーだ。
ある日、巡業でカンサス州のジャンクション・シティを訪れたビリーは、訳アリの女性を見かけ、強引にアシスタントとして働かせる。
彼女アントワーヌ・リリー(ソンドラ・ロック)は、遺産相続のために入籍した夫ジョン・アーリントン(ジョフリー・ルイス)に所持品全てを持ち逃げされたのだ。
ニューヨークにいる義理の母親アイリーン(ビヴァリー・マッキンゼー)と弁護士エドガー(ウィリアム・プリンス)は、リリーが行方知れずになったことを利用して、リリーの相続遺産を奪い取ろうと画策。ジョンがリリーを殺したことにして、彼を精神病院送りにする。
一方、命令口調のビリーと勝ち気なリリーは何かにつけて衝突していたが、いつしか恋心が芽生え…。

"ベトナム戦争の脱走兵"
"テント火災"
"列車強盗 "

当時のイーストウッドと恋人ソンドラ・ロックとの蜜月を反映した幸せ溢れる映画で、全体がほのぼのとノスタルジックな暖かみのあるトーンになっている。
その後、私生活では泥沼の争いが起こり、監督業をやりたがったロックをイーストウッドが映画界から追放する。
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