冷徹さはいつも通りだけど、印象に残るシーンのアクの強さはなかなかのもので、つい細かく言いたくなってしまうー。
死産した仔サイの解剖をじっくり写すシーンはカラーなだけに「肉」での解体シーンよりもずっと生々しく。
エサとして撲殺したウサギを大ヘビ与えるシーンや、鹿を噛み殺した野良犬を迷いなく射殺するシーンとか、動物でも園で飼われるものとそうでないものの違いはちょっとシュールにさえ映る。
動物クリニックでの狼の去勢手術で精巣取り出して「ちょんぎるわよ〜」とかエグみが強い!
ラストの資金集めの"動物のいる夕食会"でのシェフのサラダ混ぜは、じっくり映した動物のエサ作りのシーンを思い起こすし、その横で肉がジュージュー焼かれて終わるとか…。
ワイズマンの人の悪さの様なものがじんわりじんわり滲み出てて良かったです。
<フレデリック・ワイズマン特集> @ イメフォ