ずーっと観たかった映画。
ようやく観る事が出来ました。
ハイスクールの銃乱射事件の映画と言う事は知っていました。
この映画は
何度も同じシーンが出て来て、時間軸が戻ったりします。
ジョン(パケ写の男の子)と写真部のイーライが廊下で立ち話をしていて、その横をミシェルが通り過ぎるシーンが何度も出て来ます。
あ!このシーンがここと繋がるのね。なるほど!となるのです。
さて、この映画は、ハイスクールの銃乱射事件を題材としながらも、
アメリカのハイスクールのスクールカーストを軸に描いていると分かりました。
一番後ろの席に座っているアレックスは、イジメられっ子なのか
スライムみたいな物が授業中に飛んで来て、アレックスに掛かってしまいます。
いったい、誰がアレックスにこんな事したのか…。
一方、ネイサンは、イケメンで可愛い彼女が居て
3人組の女子から
「イケてない?」
「でもカノジョ居るじゃん」
「マジー?」
と言われるほど。
どうやら、アメフト部花形とチアリーダーのカップルっぽい。
この女子3人組、鳥肌立つぐらい嫌いだったわー。
時代を問わず、こういう女子って居るんですよねー。
肩や、ミシェル
ダサい女子
今はアメリカ🇺🇸ではこんな事無いですよね?
"体育の授業で短パンになりたくないなら減点する"
とか。何これ?日本?令和になっても謎の校則がある日本?
動きやすい服なら何でも良いよ。なフランス🇫🇷
約20年前の映画だからでしょうか。
アレックスとエリックは何故ジョンに
「(学校の)中には入らないほうが良い」
と言ったのか…。
にしても、アレックスが共犯者であるエリックまで撃ってしまうシーンの衝撃ったら!!
TVニュースで観るような、銃撃事件が終わった後、生徒達が寄せあって悲しむ姿とかは出て来ません。
この映画は、とあるシーンでストン!!と終わるのです。
え?ここで?となるのですが、良く考えると、なるほどね…と納得し、合点が行くのです。
ガス・ヴァン・サント監督凄い!!
この余韻の残し方!!
アレックスの家庭環境の問題とか、少しでも描いたほうが良かったのかな?と思いましたが
でも、ジョンの父親がアルコール依存症で、
その事をアレックス(とエリック)は知っていた?
だから、ジョンに(学校の)中に入らないほうが良い…と助言したのでしょうか…。
追記: と思ったけれど、ジョンはスクールカーストによってのアレックスとエリックに対してイジメは行って居なかった。
淡々として短い映画ですが、実に深い。
アメリカはコロンバイン高校の前後もハイスクールの銃乱射事件はある訳です。
この映画はあくまでもフィクションとして捉えなければならないと思います。
こうやって、鬱屈とした学校生活を送って行き、狂気の心が芽生えるのだな…と。
決してアレックスの肩は持ちません。
関係無い生徒達を巻き込むな!!と思います。
今は規制が厳しいと思いますが、親の名前を使ったとしてもネット通販で銃が購入出来ちゃうのね。
日本が銃社会じゃなくて良かった…とか思いますが、今の日本も充分頭おかしくなってますけどもね。
もう一度観てまた感想が変わるかも。