観た。
前に観た気もするんだけど。
高校生達のリアルな生活を後ろから追いかけるようなカメラで描いていく。
家庭に問題のある生徒、リア充のスクールカーストが上位の子ら、写真部の彼、ギャル3人など。
実際の高校生達が演じるその姿はまさに、彼らの日常を切り取ったかのような映像。
ジョンがすれ違う、大きなバッグを持った2人とのやり取りから、少しずつ緊張感が高まってくる。中に入るなよ、という台詞(ここをとても覚えていたんだよな)
それぞれの視点ごとに、時間軸が戻ったり進んだりする手法も面白い。
そしていじめられっ子にフューチャーされていくにつれ、計画が明らかに。そして実行されていく。
淡々と、冷酷にそれぞれの主人公達に迫る銃口。怖い。
ほら、これ映画だから!どうかこの子は救われてくれ、という思いは届かない。正義の味方も警察も登場しない。
最後に思わせぶりに悠然と歩く黒人の彼、何かを期待してしまうがそれも叶わない。
スクールカースト上位のカップルに銃口が向けられたまま、映画は終わる。
コロンバイン高校の銃乱射事件をテーマにしている。起こった事件と同様に映画にも救いはない。
ガス・ヴァン・サント、脚本・監督