このレビューはネタバレを含みます
てっきりジャケから、ジョンがぶっ放すのかと思った。
81分で終わる映画にも関わらず存分に長回しのカットが多くて不思議な感覚。終わり方も。
実際の事件をモチーフにしてるのは知ってたけど、あのダサいってなじられてた子も撃っちゃうんだな。
なんでもない一日 を演出するために色んな人の視点から同じ時間を描いている。
また、登場人物が歩いているのを後ろから追いかける長尺カットによって建物の構造がわかり、エリックとアレックスが向かう先に誰がいて誰が殺されてしまうかわかる構造になっていてとても恐ろしい。
この作り方は1989年の同タイトルの映画に由来しているらしく、YouTubeで見ることができた。開始早々For some of us 'The Trouble' is the elephant in our living roomと表示される。
「誰もが気づいているのにあえて触れない大問題」のことだが、世界中で起きている無差別殺人、またそれの根幹にある問題などから目を背けるなというメッセージを両作品から感じた。