上海十月

あゝ同期の桜の上海十月のレビュー・感想・評価

あゝ同期の桜(1967年製作の映画)
3.8
「日本の戦争映画」春日太一著の中で須崎勝弥脚本が果たした役割がまるまる一章になっている。「キスカ」の脚本は、面白いと思っていたが特攻隊の生き残りとは、知らなんだ。本作は、特攻隊映画の原型を作り出したと言っていい作品だ。ラストのテロップが反戦的だと言うがあれが無いとただ突っ込むだけの作品となり余韻も何もなくなる。中島貞夫監督の判断は正しかった。そしてこれも生き残りの西村晃が世話役で出てくる。経歴に?がついている鶴田浩二も出て誰も文句の言えない特攻隊映画です。「永遠の0」なんかと比べちゃいけないんだなぁと感じる作品ですね。
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