三四郎

青春の構図の三四郎のレビュー・感想・評価

青春の構図(1976年製作の映画)
1.0
アイドル映画でくさいくさいセリフと下手な演技…。しかし如何なる駄作でもひとつぐらいは美しいシーンがあるもので。

海岸シーン
波が岩にあたり砕ける、バックには夕焼けによりオレンジに染まった海…
「人間の愛が信じられないなんて、不幸な人ね…いつか私、人間の愛がどんなに素晴らしいか、あなたに教えてあげたい」
逆光で夕陽の輪っかがスクリーンに反射している。古典的ハリウッド映画では、これはミスとなり、あり得ない失敗なのだが、『イージーライダー』(1969年)からだったかしら、こういった斬新な手法がとられるようになったのだ。

わがままお嬢様のおケイ。愛する人に宛てた手紙には「K」と書いてある。すなわち「Kの手紙」…漱石『こころ』の非常に下手な模倣?もうやめてくれと観ているこちらが赤面、役者たちが下手なのか、監督の演出が悪いのか、そもそも原作と脚本からして酷いのか…。

中学時代、ただ岡田奈々見たさに画質の悪いYouTubeでこの作品を見た。あの時もストーリーがつまらなすぎて「大した映画じゃない」と思った記憶はあるが、まぁ当時は岡田奈々好きだったし、「青春の坂道」聴けるし、それだけで満足だった。彼女は本当に可憐な美少女だった。中学時代は、この可愛い顔が好きだったが、今となっては、とくに当時のように胸が騒ぐことはない。不思議なもんだ。南沙織なんてもう全く興味もないしなぁ。

観てられない映画だが
「・・・クラシック、モーツァルト、都はるみから都の西北まで全部聞かしたんだがね」「君んとこのチャップリン元気かい?」「あら失礼ね、あれはアラン・ドロンよ」ここら辺の会話は好き笑
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