みおこし

ザナドゥのみおこしのレビュー・感想・評価

ザナドゥ(1980年製作の映画)
2.5
えーと、まさに夢のような音楽の殿堂を作るという内容の映画のはずなのに、むしろ悪夢を体現してるような...。(笑)
批評的にも興行的にも大失敗した作品とあって、とにかく全体的に「???」な部分の連発でした。こんな珍品観たことない...。開始5分で全てを悟りました。

あらすじはあってないようなものです、なんか地球に降りて来た音楽のミューズ?に恋した男性が夢のようなディスコを創ろうと頑張るお話。ヨクワカラナイ。(笑)
オリビア・ニュートン・ジョン、そしてジーン・ケリーという最強のキャスト、楽曲はELO、振付は『ハイスクール・ミュージカル』のケニー・オルテガを揃えておきながら、そしておそらくかなりコストをかけて作っただろうに、全体に漂うこのB級感!!!!
同じくカルト並みの人気を誇る『フラッシュ・ゴードン』に似た全体的な色遣いと謎のシューーーッという光線の連発。

曲は確かにELO監修ということでとても良いし、表題曲の『Xanadu』はソフトバンクのCMに起用されたほどポップで素敵。
しかし、とにかく衣装と振付が何とも言えない残念感を醸し出しています。
オリビアはじめ、ダンサーのメイクが濃すぎて場末のパブにいるショーガールのような印象...。いきなりロック調になったかと思えば、カウガールの格好で出て来たり、今度はタップを踏み始めたり、もうここは何?!どこ?!ってなります(笑)。
そしてひたすら続くローラースケート地獄。なんとジーンまでローラースケートしちゃう!!

今のシーン、今のカット要るかな?というツッコミも数億回しましたが、曲がいいのと、オリビアがやっぱり美人なのと、そして何よりもミュージカルの神様の晩年の一本というのがあって、2.5点を付けさせていただきました。
ジーンが昔に思いを馳せながら、オリビアとタップを踊るシーンはおじいちゃんになっても衰えないジーンの魅力が炸裂してて心を奪われます。

ミュージカル好き、B級作品好きは必見。とりあえず観て欲しいです!(笑)
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