『夕なぎ』『すぎ去りし日の…』のクロード・ソーテ監督の遺作。
官能をイメージしてしまうジャケに期待薄気味に観始めたら、良い意味で裏切られるプラトニックなラブストーリー。
恋愛に関するこなれた感がカッコ良くも粋とも感じる“ザ“なフランス映画だった。
そしてフランス人の恋愛上級者ぶりがわかる、大人ラブストーリーだった。
若いエマニエル・ベアールのあっさりしたアンニュイさが好印象。そして何よりミシェル・セローのダンディズム!
奔放さより生活の一部のようにガツガツしない恋愛テクは日本人にはハードル高め。フランスならではの恋愛模様が素敵だった。
幾つになっても枯れない熟した大人の色気、程よい頑固さも魅力、何より知性はポイント高いなぁ。
ラストの表情がまた素晴らしい。