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とまどいのkojikojiのレビュー・感想・評価

とまどい(1995年製作の映画)
3.8
No.1560
2023.12.12視聴

 ジャケ写を見るとエロチックサスペンスみたいな印象を受けますが、全く違います。ベッドシーンもありませんし、キスシーンだってほんのちょっととフランス🇫🇷映画には珍しい作品です。
 でもそれが逆に新鮮で、この映画を良くしている気がします。
 エマニュエル・ベアールの地の演技が堪能できる気がします。彼女のひとつひとつのしぐさがすごく美しく感じます。

「愛を弾く女」でコンビを組んだC・ソーテ監督とE・ベアールによる大人のラブ・ストーリーです。

 25歳のネリー(エマニュエル・ベアール)は失業中の夫に代わって家計を支え、働きづめの毎日を送っていました。、ある日、ネリーはカフェで偶然知り合った初老のアルノー(ミセェル・セロー)から金銭援助を申し込まれ、彼の自叙伝執筆のタイピストとして働かないかと誘われます。この申し出を受けて、彼女は離婚を決意し、アルノーの下で働くことにします。
 しかし、仕事を進めるうちに二人は互いに魅せられていくのでした。
もちろんアルノーは彼女に惹かれていますが、決して手を出すようなことはしません。そこに題名の「とまどい」があります。彼女の生活、人生を尊重したいという思いです。この映画の良さはこの「とまどい」にある気がします。
 ミセェル・セローは喜劇役者だそうですが、日本で撮るなら植木等にこの役させたらいいだろうなと、そんなことを思って観てました。
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