Jeffrey

とまどいのJeffreyのレビュー・感想・評価

とまどい(1995年製作の映画)
2.0
‪「とまどい」‬
‪冒頭、レストランで座る初老を捉えたショット。ありふれた日常の往来、訳ありの美人との出会い。キーボードの音、プール、書斎、家族、秘密…本作はC.ソーテ監督による2人の男女の物語を描いた作品で主演のE.べアールが美しい以外に何も心に残らない映画…と少し辛烈な感想を述べるが、私個人はソーテの70年代の作品すぎ去りし日の…と夕なぎが好きなだけであった他は正直イマイチなのである。だからと言って本作は駄作と言ってるのではない。まず主人公扮する2人、べアールとM.セローらが共に過ごす事により変化して行く心情を共同体の中で映す。これは彼のスタイルの1つで上記のR. シュナイダー主演の作品らもそうである様に、日常の風景の中での男女を捉えるウマさは素晴らしい。物語は夫の失業により、知人の知り合いの引退実業家のワープロ入力係として、職を見つける女が年上の男と同年代の男との間で揺れる心の動きを我々に見せる…‬ ‪本作はソーテの遺作でセザール賞受賞作だ。‬
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