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太平洋ひとりぼっちのひでGのレビュー・感想・評価

太平洋ひとりぼっち(1963年製作の映画)
3.3
皆さんの総合スコアと自分の評価に乖離があることもよくあるが(それも映画鑑賞の面白いところですね😃)
この映画の3.4はよく分かります。まさに
3.4って感じの作品ですね😅

市川崑は振り幅が大きい、多作な監督ですね。
僕は「細雪」や「ビルマの竪琴」「野火」(いずれも旧作)「私は2歳」などが好きですが、結構失敗作も多く、掴みどころが難しい監督さんですね、

堀江謙一さん(今でもご健在!で、今年、最高齢の太平洋横断をやり遂げていますね!)がヨットによる単独太平洋横断を成功させた翌年には、この映画化が実現。

石原プロ最初の映画、ということで、なんか時流に乗って、ヒットしたし、当時の評価も低くなかったけど、、、(キネ旬4位)

んん、市川崑自身が語っていたように、
「失敗作」だったような気がします。

快挙だとは思うけれど、(批判してる訳ではないけど)彼の動機は、あくまで個人的なもの、、

それにほんの少しでも共感できれば、もっと面白いんだけれど、、、僕にとっては、最後まで他人事だったなあ、、

まあ、このチャレンジ自体が「クレージージャーニー」
もっとクレージーぶりを見せてくれても良かったけれど、どうかな、

それよりもヨットに乗る前の家族のシーンが怖すぎて、、こっちに比重が行っちゃってないかな、

場面を作り過ぎて、全体のバランスというか、
太平洋に漂うヨットのように、映画自体の指標が定まらない印象を受けました。

堀江謙一にとって家族や世間は、太平洋の海上と同じということを表しているんだろうか?

それに、主演の石原裕次郎が、僕にはあまり魅力的に映りませんでした。

大阪弁もひとりセリフもなんか浮いてるように感じました。

まあ、笑顔の可愛さと意外に庶民的な感じはして、好感は持てましたが、、
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