ちる

サマーウォーズのちるのレビュー・感想・評価

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
4.5
夏大好き人間歓喜の一作。何回でも見れるし何度でも見る。

このような形で今作を夏に劇場で見れるとは夢にも思わなかった。本当にありがとう。来年は地上波、再来年は劇場、というように来年以降もよろしくおねがいしま〜〜〜〜〜〜す!!!!!!!

舞台は2010年夏、長野県上田市。武家の末裔の一族と数学しか取り柄のない冴えない主人公が未曽有のサイバーテロに果敢に立ち向かう話。

鑑賞後は間違いなく理系補正、公務員補正、大家族補正にかかる。が、何度見ても花札の知識をつける気にならないのが今作最大の謎である。
ちなみに、この作品のせいでわたしが勉強する際に破るルーズリーフを使うようになったのは言うまでもない。

やっぱり何も成し遂げないまま「夏希を頼むよ」と言われても無責任に頷けないし、「あんたならできるよ」と手放しに励まされても「(数学オリンピック日本代表なれなかったしOZの暗号間違えちゃったけど)やってみます」としか言えないけど、自分にできることを精いっぱいやってこそやっと「よろしくおねがいしまーーーす!!!」と言えるのだなとつくづく思う。根拠のある自信からくるこの発言、まじかっこいい健二くん3150。改めて、夏希をよろしく頼むYO。
栄おばあちゃんだけは、まだ何も成し遂げてない健二くんのことを真っ先に信じて陣内家の婿さんになる人だと迎え入れてるの、さすが関係各所にただならぬコネを持ち日本を牛耳る人たちを育ててきた審美眼っょっょのさっすがオレたちのばあちゃん!ニッポンイチだよなァ!!となる。ちょっと過ぎたけど栄おばあちゃん、何度目かのお誕生日おめでとう!


おばあちゃん子な侘助おじさんの幼さが、画面いっぱいの夏空によく映えてもはや清々しい。この演出は夏にしかできない。はしゃぎまわる小学生も、思春期こじらせた中学生も、まだ大人ではない高校生も、大人になり切れないオジサンも、みんな夏を背景に借りたらオールオッケー。子どもらしさがはじけて映えるのはほんと夏の特権であり恩恵なんだと思う。

元気いっぱいの子ども。朝顔の鉢植え。空いっぱいの入道雲。まだまだ終わらない夏休み。見るたびに夏がすきになって、見るほど夏が待ち遠しくなる。これはまじ。
ちる

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