くれあ

サマーウォーズのくれあのネタバレレビュー・内容・結末

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

学生時代から好きな作品。古き良き日本の夏休みの風景が詰まっている。ストーリーもいい。青春恋物語、家族愛と人情、勧善懲悪、バトル、SF、甲子園と、様々な要素を一つのエンタメにまとめた脚本にはおそれいる。これだけ登場人物が多いのに、全員キャラが立っていて識別できるのは素直に凄い。私は侘助がお気に入りだ。
ただ、突っ込みどころも多い。たとえばAIの暴走シーン。あれだけインフラが破壊されれば、インターネットを構築する通信網や電源もダメージを受け、電子世界自体が雲散霧消するのでは…と思ってしまう。登場人物たちの職権濫用も、冷静に見ると恐ろしい。
良くも悪くも、子供向けファンタジー作品なのだ。しかし、ノリと勢いで楽しめるので個人的にはOK。
何より、自らの課題を乗り越え、世界を救い、一回り成長して恋愛も手に入れる主人公の王道成長物語として素晴らしい。夏が来るたびに見たい映画だ。岩井恭平氏によるノベライズもオススメ。
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