ハル

サマーウォーズのハルのレビュー・感想・評価

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
4.5
Filmarksのプレチケイベントにまたしても参加。
今回はサマーウォーズの記念日である8月1日に参戦。

オープニングから繰り広げられる『OZ』のチュートリアル、メタバース的な世界観、ゲーム性に恋愛要素。
夏希先輩が高校にいたら全男子が惚れるだろ…くらい魅力的で人間らしさ全開のヒロイン。
一見、頼りなさげだが、オタク気質で芯の強い健二のアンバランスな格好良さ。
世界観にキャラクター、様々な設定が抜群の塩梅に構築されていて、今なお語り継がれる名作こそ『サマーウォーズ』
細田守監督作品の中で僕が最も好きなアニメ映画だ。

『時をかける少女』に続き、メインキャラクター以外の面子も秀逸。
サブとは思えない細部まで拘った綿密な人物描写。
王道にサブカル的な文化を融合したプロット。
のどかで壮大な田舎の景色の中、名家が一丸となっておばあちゃんの仇討ちをやり遂げるストーリーも沁みる。
ノスタルジックなのに最先端。
チームワークや男気まで内包され、正反対の要素を見事にフィージョンさせた手腕に感嘆の思いを抱く。
『心地の良い違和感』に包まれ、細田守中毒へと誘われる。

そして、テンションがブチ上がる瞬間はお馴染みのあれ。
巨大スクリーン&高音質で鳴り響く
「よろしくおねがいしまーーーーーす!!!!!!!」が究極的にハマった。
あのラストしか勝たん。
最大の見せ場にあのセリフを配置したセンスは天才過ぎるし、思わず劇場でセリフを叫びそうになったもん(金ローでやるときは、いつも世界のトレンドになるよね)
他にも同じ気持ちだった人が絶対いるはず。

もう何もかもが最高としか言えなかった。
地上波では何度も見ているけど…印象がまるで違う。
映画を映画館で鑑賞する喜び、作品の真価を強く感じ取れるリアルな2時間と素晴らしい企画に感謝。
ハル

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