日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声のmhのネタバレレビュー・内容・結末

遅い召集で二等兵やってる助教授と、学徒出陣の一等兵が戦地ビルマで再会する。
その光景を俗物のステロタイプたる大隊長がルサンチマン全開の目で眺めてるという、学歴あるひとにとっては悪夢みたいなストーリー。
ヒャッハー！

全滅ラストが圧倒的。
最後の授業が戦争の爆音にかき消されるという見事な演出がある。
さらにはその爆音すらかき消してしまう、扇情たっぷりな伊福部サウンド。
すべてを飲み込んで戦争は形骸化していく。そのプロセスを音響効果で再現している。
伊福部さんのほうは無意識だったのかもしれないけど、これがこの映画の肝のような気がした。
偏差値がめちゃ高い反戦映画。
面白かった。