なんて粋で大人な三角関係。
ドロドロとは無縁、俗っぽいお話がこんなに素敵に描かれるなんて!
なんと言ってもマレーネ・ディートリッヒがそれは美しい。一筆書きのアーチ眉にパッチリお目目。モノクロなのにしっかり伝わるすべすべお肌。コレはもう“天使“以外の何者でもない。
仕事が第1優先 外交官の夫と、謎めいた魅力を持つ英国紳士アンソニー。2人の絶妙な対比に揺れ動く妻の心情が素晴らしい。
そして 驚くのは台詞達の粋さ。いちいち唸るほどの上級者的な言い回しにうっとりだった。いや~大人だなぁ…
バレるか?バレないか?安易なドキドキの先を行く質の高さを感じる。執事たちのコミカルさもちゃんと効いてるし、扉やピアノ、速達 …とあらゆる仕掛けが緻密に用意されてる印象。
ラストなんてもう、ため息レベルで上手い!