排路

天使の排路のレビュー・感想・評価

天使(1937年製作の映画)
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マレーネディートリヒはスタンバーグの中にいてこそだと、ブロンドヴィナスで夫婦役で共演したバーバートマーシャルと同じ夫婦役を演じたスタンバーグの外の作品をみて再確認した。いくら夢のような逢瀬が準備されていても、スタンバーグのイメージの夢や幻のディートリヒには敵わない。森の泉で泳いでたり、ゴリラの着ぐるみきたりしてるし。
でもルビッチの作品としては、2人だけの即興の曲を夫の前でひかないといわれて、ありがとうと答えるやつとか、hello, Engel とか、相変わらず台詞のやり取りがすっごい洗練されていたし、三人のランチの様子が執事がさげた肉料理のクローズアップだけで語られるみたいな美学もあって、面白かった。でも夢、幻のディートリヒにはほど遠かった。
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