似太郎

天使の似太郎のレビュー・感想・評価

天使(1937年製作の映画)
4.6
【禁断の三角関係🍰】

ウ〜ン。撮影から美術、何から何までゴージャスかつエレガンスでリッチ…。貴族趣味満点の、エルンスト・ルビッチお得意の艶笑喜劇。

マレーネ・ディートリッヒ演じるお金持ちの貴婦人が住む邸宅内の巨大な扉の開閉シーンが印象的。画によるインパクトは相当なもの…。さながらモダン・アートのようである。

内容はよくある不倫ものだが、ちょっと人間臭い温もりを感じる作風でそこまで嫌らしくはない。戦前のハリウッド映画に大いなる洗練をもたらしたルビッチならではの俳諧センスを満喫できる。

まだ男性が遥かに優位に立っていた保守的な時代。夫にカウンターパンチを食らわす主人公のマレーネおばさんが最高‼️な一作。現代のセレブとはだいぶ違い、品格があるところに時代性を感じさせる。🤔
似太郎

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