光陰矢の如し
っていうけど、過去の栄光にすがるだけでなく今も尚闘い続ける男
陰っていても、痛くても、苦しくても、自らの存在をそこにかけてリングに上がる。
かっけえよ。いてえよ。
かつてレスラーとして一世を風靡したランディ、その時からもう約30年。
だが未だに現役。
栄光の語りであるOPののち、悲哀を感じさせるように、椅子に座っている彼を映し出して物語は始まる。
感じる苦痛。感じる衰え。
そしてリングの中でのみ全力で生きてきた彼は、他のことには余りにもお粗末。
人生の終盤でひしひしと感じてくるのは、「自らの限界」と「愛の不足」
愛してくれる家族、娘との決定的な亀裂。
その溝を、空いた気持ちを埋めるかのように通いつめるストリップクラブ。
そこで出会った女性は少し特別。
客だけど、一人の男としてランディを見てる。そしてあの優しさから来るアドバイス。
ランディの娘とのもがき........
あのスッと腕を回すシーン、歩くシーンがとても好き。
だからこそ!!
あのバカランディの大酒食らいでハッスルしてたのは見てて心配になったんだよ!!!
「お前忘れてないよな??な??」って。
「大バカヤローー!!!(#`皿´)」
って思ったわマジで笑
様々な苦節を経験した彼
サイン会で周りを見回す視線のシーンは、年齢と限界と痛みを強く物語ってきて締め付けられた。ここはもうヤバイと。
ランディが得た、自らの居場所とは、愛とは
自分の存在意義をかけ一身に闘う男の物語。痛々しいけど、カッコよくて。
ラストは思うところがあるけど、これが彼の愛のある場所だったんだなあと思うと、エンディングの間感慨に耽りました。
そんな脆くてダサくてリングしかない男の、髪かきあげファイティング記録。熱いわ。
レスリングって予め良いもの悪いもの、勝者敗者が決まってるから、ボクシングとかと比べて緊張感ない
とかいうイメージだったけどとんでもない!!ごめんなさいだわ!!
痛いんだよ。すっごい苦しい。だから強いんだよ。
ああ、楽屋裏でのレスラー同士のやり取り、その信頼が凄く好きだわ。
バカ男。