あどけなさが残り、今よりふっくらした北川景子がお美しい。
ただ一度竹刀を合わせただけの平藩士に恋心を抱く武家の娘。
直通的な好意を示す言葉ないが、見つめ合う描写が何度も何度も繰り返されわかりやすいかった。
娘以外の登場人物はみな多くを語らず、
桜や山脈、雪原など四季の移ろいを感じながら
ゆっくりと時間が過ぎていく。
中盤、物語が動き出して面白くなってくる。
許嫁の婿が、性格の良さが顔に出ていていつもニコニコ。
食い意地がはってどこか締まりがないが、
娘の思いを寄せた平藩士のために助力して朗らかに気分になった。
髪の毛を束ねた凛々しい北川景子の殺陣があり多少緊張があるも、全編通しては穏やかな日常の雰囲気が漂っていた。
そんな中で、市川猿之助だけがふてぶてしい顔で浮いていて悪い奴とひと目でわかった。