じろちぃ

いちご白書のじろちぃのレビュー・感想・評価

いちご白書(1970年製作の映画)
3.0
君も〜観るだろうか〜いちご〜白書を〜
…のいちご白書。
初見。
序盤は、ああ、そういう、アレね…という感想。

学生たちの対話シーンなどは、ドキュメンタリーっぽいし、スタイリッシュな画面構成、安定しないハンディカメラの揺らぎなど、面白いスタイルの映画だとは思う。

親や異性や落単を気にする、大人になりきれていない若者たちの革命ごっこ。
集団トランス。ヒステリー。
それを裏で計算高く操るのはホンマもんの大人。
被害者を仕立て上げて思想活動の広告塔に使うのは、何やらどこかで見た風景。
学生の学園祭のノリから、一旦自分事になった途端ホンマもんへグッと舵を切るのも、何やらどこかで見た風景。

命懸けごっこ。
もはや誰のために何をやっているのかよくわからん混沌の中で、
気づいた時には命懸け。

このあとこの時代を生きた人たちの大半が、シレッと普通に生きていくわけで。
それを知ってる下の世代は、こんなの白けた目で見てしまうわな。


使われている音楽はどれもまあまあ良いですよ。
じろちぃ

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