大学の自治をめぐり、ウエスタン(コロンビア)大学で巻き起こったデモ。彼らを排除する為に、警官隊による排除までを描く。
骨格は、まるで、東大紛争と同じ。
ボート部のサイモンはノンポリだが、デモ参加するリンダに恋をする。保守的な体育会系の友人には、止められるが、徐々にピケに加わり、恋と学生運動というお決まりのパターン。
ラストのストップ・モーションも、この時代のニューシネマの定番。
議論を呼んだ原作で、コロンビア大学など東海岸ではロケが出来ず、西海岸での撮影らしい前説が映画の冒頭に触れられるのも、みっともない。(同情を買いたかったのでしょう)
主題歌の『サークル・ゲーム』は素晴らしいし、時代の空気は映されているが、物語は定番に過ぎない。
でも、全共闘世代には愛され『いちご白書よ、もう一度』なんて歌にまでなっているので、時代の空気は捉えていたのだと思う。