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いちご白書のtoriのレビュー・感想・評価

いちご白書(1970年製作の映画)
3.8
子供の頃好きだった「大魔神」とか「ガメラ」を卒業
背伸びして大人の映画を電車に乗って観に行くようになった頃の記憶に
残る一つ

安保反対の学生デモの世代ではないが、高校に通った佐世保には
基地があり原子力母艦エンタープライズが寄港
立て看や張り紙が至るところにあり反対デモがよくおきていたこともありこの映画は覗いて見たい世界の一つでもあった

その後流行った松任谷由実作詞作曲の「いちご白書をもう一度」の
方が遥かに有名になってしまった
『悲しい場面では涙ぐんでた素直な横顔が今も恋しい♪』
とあるがラストのデモシーンで機動隊から2人が殴られ引き離される
シーンがこの歌詞に該当する可能性のある唯一の所かとは思うが
素手で権力に抵抗することを厭わない若さと
殴られながらも必死で離されまいとする思いの強さに打たれたとはいえ『悲しい場面』とは感じなかった
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