美の世界
病んだ心の奥底に、病んだ魂がある。
崩れていく家庭という枠組み。
完璧主義が作ったシンプルかつ重厚な環境は、劣等感を産む。
静けさがシリアスな空気に拍車をかけるが、不思議と心地はいい。
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一家の母は初老のインテリア・デザイナー。他人の家の内装をいじるかのように、夫や三人の娘の内面に踏みこみ、支配しようとする。彼女の神経質な干渉が、家族の関係にさざ波を立て、自分自身の精神もむしばんでい…
>>続きを読むウッディ・アレン監督としては異質のシリアスなストーリー。アレン流のコミカルさはなく、揺れ動く家族を描く作品。脚本はいつもながら素晴らしく、リズミカルな会話に意味深いせセリフが重なり合う。向田邦子的な…
>>続きを読むねじまき人形みたいに踊る場違いな父親の再婚相手を、グラスを片手に品定めするかのように見つめている娘たち。あのシーン、蔑みの念がどうしても溢れ出ちゃってて、上手い。
ヒスを美的感覚としてのインテリア…
妻がずっとヒスっててもううんざりしてる父親の気持ちも分かるし、今更1人になりたくない母親の気持ちも分かる。そしてその2人に板挟みにされる姉妹たちの気持ちは自分には痛いほど分かる。親のいざこざほど面倒…
>>続きを読むレナータ、ジョーイ、フリン三姉妹の母イヴは成功したインテリアデザイナーだったが精神を病んで久しい。父のアーサーはイヴの援助によって法律家となったものの、現在は離婚を望んでいる。イヴは完璧にインテリア…
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