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バンクジャックのHKのレビュー・感想・評価

バンクジャック(1971年製作の映画)
3.5
ウォーレン・ビーティとゴールディ・ホーン主演のクライム・サスペンス(?)アクション(?)コメディ(?)。他にも007の強敵『ゴールドフィンガー』ことゲルト・フレーベや『12人の怒れる男』の陪審員12号ことロバート・ウェーバーなどが出演。
前半は銀行強盗、後半はW・ビーティが大金の入ったトランクを持って逃げる走る(マネー・ランナー)。中盤で主人公たちにしてやられる悪党たちの反応がそれぞれイイ。

昔TVで観ましたが、当時の2時間の洋画劇場枠は解説やCMを抜くと約95分で、今回観たDVDでは121分ありましたからTVでは30分近くカットされてたことになります。といってもビーティが走ってるシーンしか記憶には残ってませんが。

リチャード・ブルックス監督作(『エルマー・ガントリー』『プロフェッショナル』『弾丸を噛め』)の中では確かにそれほどの作品ではないかもしれませんが、とにかくクインシー・ジョーンズの音楽がカッコイイ。
初めて観た当時はDVDはもちろんCDもまだ無い時代。サントラLPも国内盤は無く、輸入レコード専門店から通信販売でようやく手に入れた思い出があります(たしか、渋谷の「すみや」というお店。この店には後の高校修学旅行時に単独行動して初ご来店を達成)。

クインシーの曲“Money Runner”やリトル・リチャードの歌う“Money is”はよく聞くフレーズで聞いたことのある人も多いはず。あらためて観るとこの曲は思ったほど頻繁に流れてませんでしたが、それでも1度聞いたらしばらく頭の中で鳴り続けること必至。

手に入れたサントラLPのジャケットタイトルは“The Heist”(意味:強盗)。アメリカでのタイトルは“Dollars”(ダラーズ=$)なので当時は不思議に思いましたが、“The Heist”はイギリスでのタイトルのようです。
今回あらためて観るとオープニングはどちらのタイトル文字も出ず、ドルマークの大きなプレートがクレーンで運ばれてる映像のみでタイトルを表現するという演出。ということはタイトルはやっぱり“ダラーズ”が正解?
しかし“Heist”が複数形の“Heists”でないのが意図的だとするならば、こちらも意味深でよいタイトルかも。
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